秋が深まる時候となりました。皆様も秋を満喫されていますでしょうか?

今の時期は夜が長く、日没から寝るまでの長い時間をとても贅沢に感じます。夏が終わり、秋分も過ぎ、11月、12月、年末慌しくなります。

そうなりますと来年の話しも話題に上ります。文具としては、日付と密着したカレンダーや手帳はその典型でしょうか。

カレンダーの中でも、書き込みができるものとできないものがあります。

できるものは、用途は違えど、意図する目的は手帳と近しいものがあります。

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   そんな中、変わった歴史を持つのはシステム手帳ではないでしょうか。

 システム手帳は、用紙の差し替えが可能なもので、利便性の向上が図られた手帳です。

この手帳が登場した背景には第一次世界大戦の反省があるそうです。

 貴族ばかりではなく、平民将校や女性労働者も動員する総力戦となり、新兵器も登場し、個人の頭で賄える情報量を超えてしまいました。

そこで利便性を高めるために考案されたのが、システム手帳です。 

 

 話を手帳に戻しますと、身分証明用の手帳、住所録などデータベースを持ち歩く情報ツール、整備手帳やお薬手帳など本人が書き込まないものもあります。

アナログでありながら、極めて情報に特化した文具と言えます。

 

手帳自体の歴史も然る事ながら、その用途は未来をスケージュールする文具と言えるかもしれません。

秋の夜長、お気に入りの一冊を探して見ては如何でしょうか?                                        

                                                           「文責 山本書店 山本陽介」