英語で“Japan”と大文字から書くと、もちろん日本。

“japan”と小文字から書くと漆器の事。

そんな日本を代表する工芸品の漆器ですが、万年筆にも漆塗りの物があります。

先日、事務用品協同組合と相文会の合同で行われたパイロットさんの工場見学で、漆塗りの万年筆工房も見学できました。

Hira-Maki-e

高蒔絵や研出蒔絵などの美しい作品。とても贅沢な一品です。

FK-5MP-HO

 

FK-5MP-SF

 

FK-10MP-SI

 

まさに大人の筆記具。

ここで、ちょっと理科っぽいお話。

漆の興しろいところは、硬化させるには空気中の酸素と湿度が必要な点。

漆にはラッカーゼと言う酵素が含まれていて、この酵素の働きで空気中の水分の酸素と漆の主成分のウルシオールが常温で重合(酵素酸化)して硬くなります。ですので、通常漆器は室(むろ)などと呼ばれる保湿された木の棚の中などで乾かし(硬化)させます。

(焼き付け乾燥塗装という技法もあるみたいですが今回は割愛)

漆は、熱や湿気にも強く、アルコールにもアルカリにも酸にも強いという特性があります。ただし紫外線と極度の乾燥には要注意ですが。

 (金子昌一)