以前、「スワンパン」というマンガがありました。
「スワンパン」てどんなパンかと思ったら、そろばんのことでした。
「算盤」と書いて「スワンパン」と中国とは読むそうですが、
日本では「そろばん」と訛ったみたいですね。
さて、そのそろばんですが、東洋に特有の物ではなく
アステカ起源説、アラブ起源説、中国起源説といろいろな説があり特定できないようですが、
なにしろ古代から世界中にあるようです。
皆さんご存知の三国志の英雄関羽の発明という説もあるそうですが、
ギリシャのサラミス島で発見された「サラミスのそろばん」が紀元前300年ごろの物と
推定されますので、関羽の時代よりもだいぶ以前から存在していたわけです。
現在のそろばんのような、軸に珠を通した形になったのは1000年前位のことらしいですが、
日本には「日本風土記」に「そおはん」と言う記載があり
16世紀ごろには伝わっていたようです。

そろばんをパチパチと弾いて、ササっと計算する姿は
以前はよく店先で見かけましたが、最近はなかなかお目にかかれません。
でも、頭の体操にもなるし、手先の運動にもなるし、
なにしろ暗算でパッと計算できる人ってカッコいいですよね。

次代に繋げたい物の一つですね。

(金子昌一)