小さな頃から文房具屋の息子として育った私としては、思い入れが深いのはやっぱり“おまけ”です。

おまけと言っても多種多様ありましたが、やはり三菱鉛筆のクジで当たるおまけが非常に面白いものがあり、当時は学校でも流行っていたため文房具屋の息子である私は学校に持って行っては友達に自慢していた記憶があります。

大ブームとなった“噛み付きばぁちゃん消しゴム”のインパクトは今でも忘れません(笑)。

“噛み付きばぁちゃん消しゴム”は人気のあまり第二弾や、ガチャガチャでの偽物?(三菱鉛筆オリジナルではないモノ)まで登場する始末。 その三菱鉛筆のおまけの歴史を年代別に振り返りながら、昭和時代のよき思い出を併せおまけの一部を紹介します。

おまけのスタート

■ジャンボユニ(全長25cm 直径12mm)

1971年(昭和46年)

まさに名前の通り ジャンボ版鉛筆でした。 全国で260万個配布 三菱製品の鉛筆<ユニ・ハイユニ・ユニカラー60C>を購入することで貰うことが出来ました。 私は昭和50年生まれなので全く記憶がありませんが当社の社長曰く、初めてのおまけだったので地元の中学生から多く問合せがあったそうです。

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■     ユニ坊主

1972年(昭和47年)

前回のおまけ効果が評判であったため、消しゴムがおまけに! 前回の配布数よりも更に多く370万個。 これもユニ・ハイユニを購入することにより貰うことが出来ました。 ネットなどのオークションでも今でも登場している人気のおまけです。

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■     空飛ぶユニ棒ユライダー

1975年(昭和50年)

私が産まれた年に配布されたユライダー 産まれた年なので記憶がないはずなのに知っています。 多分、店頭で在庫されていたユライダーで遊んだのでしょう。 ビニール製でない風船は初めて見たので衝撃度が大きかったです。

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■     サッカーボール消しゴム

1980年(昭和55年)

消しゴムが玩具になったおまけ。 この2色の消しゴムの組み合わせでサッカーボールになるのは、当時流行っていた合体ロボットと同じような発想でした。 消しゴム=字を消すもの ではなく新たなジャンルを確立してくれたおまけだと言えます

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■     ミニコンポ消しゴム

1983年(昭和58年)

ケースに入った消しゴムが、なんとすべて揃えるとミニコンポに! しかも、このおまけは必ず貰えるものではなく、抽選による景品でした(※スクラッチカード)。 更には鉛筆でのおまけではなく三菱製品のペイントマーカー購入することによってスクラッチカードが一枚貰え、当たることによって貰えるプレミアムグッズでした。 ミニコンポは当時、価格が高くなかなか買えない(私も欲しかったが買ってもらえなかった)製品であり、この消しゴムを眺めてはミニコンポへ憧れの思いを抱きました。 しかし、よく考えるとおまけ=コレクションのセットものは当初初の試みだったのではと思います。 どれか一つを貰えれば、全部揃えたくなりますからね(笑)。 無論、私はセットで持っていました。

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■ お弁当ゴックン下敷き

1983年(昭和58年)

ミニコンポと同時期に開催されたクジの景品(おまけ)です。 こちらは替芯を購入することによって貰える三角くじの景品でした。 どれだけの給食が待ちきれない学生が唾をゴックンと飲み込んだでしょうか?

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■ かみつきばあちゃん消しゴム

1987年(昭和62年)

言わすと知れたキャラクター消しゴム。 正直、何に役立つか不明でしたが、そのインパクトに当時の人気アイテムとなりました。 白い入れ歯を、お歯黒にしたり、ペイントマーカーで金メッキ・銀メッキしたりするのが流行りました。 1996年(平成8年)には第二弾が発表され、10年たってもその健在ぶりは人気アイテムとして確立されました。

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おまけの奥深さを知って頂けたでしょうか?

2012年には平成時代のオマケ(主にストラップ関連)を紹介予定です。

《商品画像は三菱鉛筆のサイトより http://www.mpuni.co.jp/

(浦上裕生)