832_point_021[1] 鉛筆の誕生

1560年イギリスのボローデール鉱山で良質の黒鉛が発見

されました。黒くなめらかな性質が注目されて小さく切り

にぎりの部分をヒモで巻いてりして筆記具として

使われるようになりました。

ボローデール鉱山の黒鉛を掘りつくすと、山に残ったかけらや粉のようになった

黒鉛をあつめて硫黄を混ぜて溶解し、練り固めて棒状にすることが考案され

今の鉛筆にもっとも近い筆記具となりました。

1760年にカスパー・ファーバーというドイツ人が黒鉛の粉を硫黄などで

固めた芯を作りました。

1795年ニコラス・ジャック・コンテというフランス人が粘土に黒鉛を

混ぜこれを焼き固めて芯を作り、さらに混合の比率を変えることにより

芯の硬度が変化することを発見しました。

200年以上たった今でも基本的には、このコンテの方法で鉛筆の芯は

作られています。

ちなみに、日本に残っている一番古い鉛筆は、徳川家康の遺品として

入能山東照宮博物館に約6cmの鉛筆が展示されています。

(笹井 省吾)